こんにちは!
「食物アレルギー」について2回にわたって書いてきましたが、今回は同じようなかゆみの症状を呈する「アレルギー」に関して書いていきます。
食物アレルギーについての記事はこちらからご覧ください♪
どれを選べば良いの!?食物アレルギー用のフード選び【獣医師推奨】
本記事では「犬のアレルギー」をテーマとして下記の2点を紹介します。
- 犬のアレルギーはどのような症状なの?
- 該当するアレルギーに対しての対策は出来るの?
わんちゃんも人間と同じくアレルギーがあります。
しかし、意外と知られていないことも多いので、基本的な事からまとめていきたいと思います。
症状としては全身の皮膚が赤くなり体中を痒がる状態で、悪化してしまうと脱毛までなります。
そのような状態までいくと治療は困難になってきますが、必ず解決策があります。
本記事では少しでもアレルギーでお困りのペットオーナーに対して書きたいと思います。
フードも勿論ですが、サプリメントも紹介します♪
私は動物関連の会社で約5年務めています。
業務の中でペットフードの栄養学アドバイザーの資格を習得し、動物病院で日々セミナーを行っております。
毎日、動物病院に出入りしているからこそ、どのような食事が良いのかが分かるものです。
世の中の信憑性がない情報に左右されるのはなく、本当にいい情報だけを推奨します。
■本日のテーマ
Contents
犬のアレルギーについて【知ってほしい基礎知識編】
アレルギーの種類
「犬のアレルギーといえばなんでしょう?」と質問をされたらわかりますか?
本日は基本的なポイントをご紹介しますので、基礎知識として覚えといて下さい♪
犬の代表的なアレルギーと言えば…
- アトピー性皮膚炎
- 食物アレルギー
- ノミ・ダニアレルギー
以上の3点が代表的なものと挙げられます。
①・②は人間でもあるものなので何となくイメージが沸くと思いますが、③は犬・猫の方が有名ですね。
なりやすい犬種
仕事で毎日、動物病院を出入りしていると、好発犬種が分かってきます。
獣医師の方にも確認をしたので間違いないと思いますが、数犬種紹介します。
・アトピー性皮膚炎…柴犬・シーズー・パグ・トイプードル・ミニチュアシュナウザー・ゴールデンレトリバーなどが多いです。
・食物アレルギー…これは体質が問題になってくるので好発犬種はありません。
重要なのはアレルギーを起こしやすい食材を覚えることです。
穀物類や肉類など注意すべきものは多いです!!
・ノミ・ダニアレルギー…フロントラインやネクスガードといった駆虫薬を使用していない犬は、発症リスクが高くなります。
したがって、好発犬種は予防していない犬です。
アレルギー別の特長
アトピー性皮膚炎
遺伝的要因があり、環境アレルゲン(ほこり、花粉など)が体内に侵入することで、皮膚に炎症や痒みを起こす。
基本的に治ることはなく、症状を安定化させることが治療の目的となる。
環境アレルゲンが体内に侵入すると発症する流れを止めるため、治療のポイントは3点あります!
①環境の改善
ほこりや花粉などが原因と捉えるなら、室内の掃除などをすることで回避することが可能。
②皮膚バリアーの改善
環境アレルゲンの侵入先は皮膚です。
本来なら健康な皮膚は表面にバリアー機能が存在し、外敵の侵入を防ぎます。
しかしアトピー性皮膚炎の犬は、かゆみで皮膚を掻き壊しているので、皮膚がボロボロです。
ボロボロの皮膚はチーズの表面のように穴だらけになっており、外敵の侵入を簡単にさせてしまします。
したがって、治療のポイントはシャンプーやサプリメントを使い、皮膚の状態を整えることが大事になります。
③炎症や免疫状態の改善
花粉やほこりに対して、過剰な免疫反応を起こすことで発症します。
過剰になっている免疫系統を通常の反応に戻すための薬を投薬して改善を促します。
食物アレルギー
食べ物中の「タンパク質」に対して体がアレルギー反応を起こすことで発症。
牛肉・豚肉・鶏肉・大豆・小麦など食材毎にアレルギーを発症する確率が高いものもありますが、基本的に食材のタンパク質に反応するので、どれも同じ。
しかし、発症しづらい食材は存在します。
以前書いた食物アレルギーの記事を参考にしてください♪
ノミ・ダニアレルギー
ノミとダニに刺されて痒いというものではなく、ノミとダニが出す「唾液」に対してアレルギー反応を起こすもの。
フロントラインやエクスガードといった駆虫薬でしっかり予防している犬は、ある程度大丈夫です。
何も予防していない犬が散歩をすることで「痒み」を呈したら疑いが生じます。
予防薬をしていない犬をたまに見ますが、発症したらその後の治療の方が高くつきますので必ず予防をしましょう。
アレルギーに対しての在宅ケア方法
アトピー性皮膚炎に対して
治療の目的は「痒みを少なくする」という事がポイントです。
・環境アレルゲンの除去…掃除をこまめに行う。室内の湿気の管理。洋服を着させる。
・皮膚バリアー機能の改善…薬用シャンプーやサプリメントを使用し、皮膚バリアー機能を改善させる。
・免疫系統の改善…インターフェロンやアトピカといった薬を投薬し免疫系統を改善させる。
在宅で出来る予防ケアは「こまめに掃除をする」ですかね♪
食物アレルギーに対して
何の食材に対してアレルギー反応を起こしているのかを確認しなくてはなりません。
獣医師のもとで安全な食材を断定してもらい、その後はそのドッグフードを食べさせましょう。
おやつに関しても危険なので獣医師に相談して下さい。
食物アレルギーの在宅ケアはありません…
あえて挙げるなら「おやつを一時的に禁止にする」です。
ノミ・ダニアレルギーに対して
駆虫薬を使用していないのなら、直ぐにでも購入をして予防をしましょう。
全てのことに言えるのですが、「洋服を着させる」ことも予防に繋がります。
◆さいごに・・・
犬のアレルギーについて、基礎的なところを書いていきましたがどうでしょうか?
中には言葉が難しくとっつきにくい部分もあるかもしれません。
しかし、丸暗記をしてほしいのではなく、基礎知識として知っておいてほしいのです。
したがって「聞いたことある」ぐらいが丁度いいです♪
次回以降は各アレルギーを少し深堀していきます!