
愛犬で気になる事があります。
寝起きの時、起き上がりづらそうなんです。
何かあったのかな?
うちの愛犬も高齢期になったからか、歩くのがフラフラしています。
年齢のせいかな?

このような疑問に回答します。
上記のような例は、「関節炎」と呼ばれる症状です。
関節炎になると痛みで、普通の行動ができなくなります。
関節炎は、発症すると完治しません。
痛みや違和感と、一生付き合っていきます。
愛犬の辛そうな姿は見たくないですね。
最悪の結果にならぬよう、関節炎の原因を知りましょう。
この記事を読むことで下記の2点を学べます。
記事のポイント
・犬の関節炎の原因
・関節炎の予防

関節痛で悩む犬って多いよな!
実は僕もその一人なんだ
僕はジャンプが得意!
常に膝が痛いです!!

この記事を書く“りぷとん”はこんな人。

◆ペットフードの栄養学アドバイザーの資格取得
⇒年間約100セミナー実施。
◆ペットフード相談会
⇒年間50回
◆動物病院に毎日出入り
⇒鮮度の高い獣医療の情報ゲット
Contents
犬の関節炎の原因
犬の関節炎について
犬の関節炎は下記のような状態のこと。
関節軟骨が体重の負荷、運動不足、加齢といった要因で
損傷や炎症を引き起した状態のこと。
つまり関節に過度な負荷がかかり、正常に働けない状態であり
痛みを伴う状態です。
このような状態を『関節炎』というのです。
関節では原因を突き止める事が最重要です。
原因をほったらかしにしておくと、炎症が更に進み痛みが激しくなるからです。
関節炎は治療をして完治するものではありません。
壊れた軟骨組織は元には戻らないことから、
関節炎では早期発見することで、痛みなどの症状を最小限に抑える事が大事となります。

犬の関節炎の原因一覧
関節炎の原因は下記の6点。
- 肥満
- 加齢
- 外傷
- 天候
- 体格
- 先天性
ひとつひとつ説明してきます。
関節炎の原因その1/肥満
肥満は関節炎へのカウントダウン状態です。
体重が重ければその分、関節軟骨への負担は大きくなります。
その負担する期間が長ければ長いほど、軟骨は消耗します。
対策として
減量フードと運動で適切にダイエットをしましょう。
肥満の犬を急に運動させることも危険です。
体重で一気に関節に負担をかけ、関節炎を発症するリスクを高めます。
獣医師に相談をして「ダイエットプログラム」を作ってもらいましょう。

関節炎の原因その2/加齢
高齢犬になると、後ろ足から衰えが始まります。
そして骨、筋肉、関節が弱くなるのです。
若いときにできた行動が、高齢期ではできなくなります。
- 寝起きの起き上がり
- ジャンプ
- 軽快な走り
- 食事
高齢犬の衰えた関節は、長年の生活で軟骨がすり減っています。
その場合、クッション機能が働かないので『痛み』が発生します。
高齢期では関節のケアはマストです。
関節炎の原因その3/外傷
外傷とは『交通事故』や『ケガ』が原因のことです。
交通事故で関節が破壊されると、元の生活に戻れることが難しくなります。
破壊された軟骨組織は元に戻りません。
交通事故の前後で生活が一変するので、気をつけるしかありません。
対処として、散歩中にリードを絶対に手放さないで下さい。
ケガはドッグスポーツなどの競技犬に多いです。
障害物をジャンプで飛び越えるなどするので関節の消耗が激しいのです。
活発な犬は、普段の関節ケアが大事とされています。
関節炎の原因その4/天候
寒さや湿気が高い空間では、関節がこわばります。
気圧の変化も関節炎に関係があります。
気圧の変化が関節に圧力をかけ、まわりの血管や神経を圧迫します。
そのため、不快感や痛みを感じやすくなります。
人間でいうと片頭痛のようですね。
関節炎の原因その5/体格の差
大型犬の方が、小型犬よりも関節炎になる可能性が高いです。
肥満と同様、大型犬は体重によって関節に負荷がかかります。
結果、軟骨組織が消耗し、関節炎になるのです。
体格の問題になるので、ダイエットでは改善できません。
このような場合は、サプリメントなど関節ケアをする事が大事になります。
関節炎の原因その6/遺伝的な要素
遺伝的に関節炎になりやすい犬種一覧。
- ラブラドールレトリバー
- ゴールデンレトリバー
- バーニーズマウンテン
- ジャーマンシェパード
- シェルティー
- ニューファンドランド
- セントバーナード
- トイプードル
- ポメラニアン
あくまでも関節炎になりやすいという一覧です。
その犬種だから必ず関節炎になるという訳ではありません。

この原因6点は抑えてたいポイントだね!
原因を知るだけじゃだめだよ!
予防もしてね!
犬の関節炎の予防
犬の関節炎のおすすめ予防4点。
- 過度な運動を避ける
- 適正体重を維持する
- フローリングや滑りやすい床を避ける
- サプリメントで予防をする
以上の4点を守れば、関節炎の発症リスクが低減します。
これを普段の生活に入れると・・・
適正体重を守るために、適切な食事を心がける。
肥満にならないよう、適切な散歩をする。
家の中は滑らないマットを敷く。
サプリメントで予防をする。
関節炎の予防には食事、運動、環境、サプリメントといった多角的にアプローチをする事が大切です。
犬の関節炎の原因6点のまとめ
関節炎は発症が認められると、一生付き合っていく症状です。
関節炎はどれだけ早く症状を発見するのかが勝負です。
早ければ症状が最小限に抑えられ、炎症も取り除けるかもしれません。
逆に遅ければ、痛みと常に戦う生活になります。
痛みと一生共にするなんて、かわいそうですよね。
今回は原因を羅列しましたが、意識するだけでも違うと思います。
愛犬の異常のサインを見逃さない事が、何よりも大切です。