
日ごろから愛犬のお腹が緩いので困っています。
病気でしょうか?
常にうんちが柔らかいから、アレルギーかな?原因を知りたいな。

このような疑問にお答えします。
お腹の調子って、人でも日によって差がありますよね?
牛乳飲むとお腹を下したり、単純に食べ過ぎで下したり。
このようなことは犬でも同様に生じます。
新しく代えたフードが合わなかったとか、
散歩中にごみを食べてしまったなど、下痢の原因は様々です。
動物病院では糞便の内容物を調べたり、問診をして原因を探ります。
原因によって治療法が異なることから、
問診の段階で正しい情報を獣医師にきちんと伝えることが大事です。
原因を知る事は、治療の道筋を建てることなんですね。
この記事を読んで下痢の原因について勉強しましょう。
この記事で下記のことを理解出来ます
記事のポイント
・下痢の原因
・下痢に対して気をつけること

基本的におなかが緩いんだよねー。
食べすぎが原因かなぁ
後でチクってやる!


この記事を書く“りぷとん”はこんな人

◆ペットフードの栄養学アドバイザーの資格取得
⇒年間約100セミナー実施。
◆ペットフード相談会
⇒年間50回
◆動物病院に毎日出入り
⇒鮮度の高い獣医療の情報ゲット
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Contents
犬の下痢の原因6選
食べ物に対しての下痢
食事が関係している下痢は2通り
- 食物アレルギー
- 食物不耐性
食物アレルギーは聞いたことありますよね?
食材のタンパク質に対して、身体が敵と勘違いを起こすことで炎症を発症します。
食物アレルギーは『何の食材に反応をしているのか』を断定する必要があります。
その断定方法を『除去食試験』といい『低アレルギー食』を使って判別をしていきます。
一方、食物不耐性は聞いたことありますか?
これは牛乳を飲むとお腹を下す人をイメージして下さい。
『ある特定の食材を完全に消化ができない状態』を食物不耐性と呼びます。
つまり牛乳の乳頭という成分を分解できない人が、牛乳を飲むと下すのです。
これは犬と猫も同じです。
消化性の高いペットフードを選ぶ事が対策となります。

心因性の下痢/ストレスに関する下痢
ストレスを感じると自律神経が乱れる
- 動物病院やペットホテルのような場所に行く
- 他の犬、人がいる空間
- 騒音
- 車などの交通量が多い道
犬と猫はストレスを感じやすい動物です。
知らないうちにストレスを与える環境になっていませんか?
ストレスと感じると自律神経が乱れるので下痢になります。
普段の生活で下痢を繰り返す場合は、ストレスが関与しているかもしれません。
その場合はストレスを取り除くこと自体が対策となるので、すぐに実行が可能です。
ストレスフリーな生活を目指そう!!
犬のストレスを感じる際に行う行動はこちら!
ウィルス感染症による下痢
犬の代表的なウィルス一覧
- パルボウィルス
- コロナウィルス
- パラインフルエンザ
- ジステンバーウィルス
- 犬伝染性肝炎
- アデノウィルス
- レプトスピラ
- 狂犬病
ワクチン接種でウィルス予防をしていますよね?
予防をしていなければウィルスの感染リスクが上がります。
症状はさまざまですが、代表的なものに『消化器疾患』があります。
人間もお腹を崩すタイプの風邪の場合がありますよね?
それと同じです。
追加の予防接種は毎年必ず摂取して下さいね。

寄生虫による下痢
おなかの虫一覧
- 回虫
- 条虫
- 鞭虫
- 鉤虫
上記の寄生虫は感染経路は全て異なります。
感染している糞便や母乳から感染したり、ノミからうつったりと感染経路を完全に防ぐことはできません。
しかし、駆虫薬で予防をしていれば大丈夫です。
動物病院で処方してもらいましょう。
病気が関係する下痢
病気を患うと消化器疾患を起こします
- 肝疾患
- 腎疾患
- 腫瘍
- 膵外分泌不全
- 膵炎
あくまでも一例を並べました。
便検査や問診で治療をしているのにも関わらず、なかなか良くならないケース。
単純に下痢をしていたのではなく、病気によって下痢も併発している状態です。
この場合は血液検査等をすることで分かります。
肝疾患や腎不全といった状態になるので、より高度な治療が必要です。
愛犬の変化に気にかけよう!

最近寒気が止まりません。
風邪じゃないでしょうか?
犬の下痢の原因6選!原因特定はとにかく大事です:まとめ
下痢の治療は原因によって変わります。
その為下痢の原因特定は、治療を組み立てる際の重要項目です。
原因が特定できず、見当違いな治療をしても、治療期間が長引くだけです。
この記事を読むことで、原因の特定を少しでもできるようになればと思います。
獣医師は問診から情報を引きだし、上記に該当する下痢のタイプを割り出します。
問診の精度が重要視されますので、飼い主は普段から気にかけるようにしましょう。