
犬が食べたら死んじゃう食材があるって聞いたよ。
「たまねぎ」とかは有名だけど、その他もあるの?
犬にとって有害な食べ物を知りたいな。
仮に愛犬が有害食材を食べてしまった場合、
そのあとの対処はどうすれば良いのか知りたいな。
お腹を押して吐かせるの?それとも様子見?
知識として知っておきたい。

このような疑問を解決します。
犬は飼い主が食べているものに興味が湧く動物です。
もし愛犬に食べ物を、おねだりをされたらどうしてますか?
コミュニケーションの一環で、与えてませんか?
一つだけ覚えて頂きたいことがあります。
それは人間が安全な食材が、犬にとって有害な食材になりうるということ。
犬にとって有害な食べ物って結構あるんです。
以前、犬にとって有害な食べ物一覧とまとめた記事がこちらです。
今回は犬が食べると最悪死に至る食べ物をご紹介します。
この記事を読むことで下記の2点を学べます
記事のポイント
・犬に食べさせたら死亡する食べ物
・愛犬が禁忌食材を食べた際の対処法

知らない間に食べて死にたくないよね!
まだまだ長生きしたいんだ!
僕たちは毒性があるなんて分からないわん!
飼い主が、知識を身に付けるしかない!

この記事を書く“りぷとん”はこんな人

◆ペットフードの栄養学アドバイザーの資格取得
⇒年間約100セミナー実施。
◆ペットフード相談会
⇒年間50回
◆動物病院に毎日出入り
⇒鮮度の高い獣医療の情報ゲット
Contents
犬が食べたら即死する可能性がある食材一覧
有害食材/たまねぎ
犬がたまねぎを食べるとダメな理由
- 有害成分「アリルプロピスジスルフィド」が含まれている為
- 赤血球を壊して貧血を促す
- 一緒に料理した煮汁などもダメ
たまねぎを犬に食べさせるとダメなことは有名ですね。
たまねぎを食べると血液に問題が発症します。
玉ねぎに含まれる毒素が血液中の赤血球を壊してしまうのです。
赤血球は全身に酸素を送る役目があります。
その為、全身症状として「貧血」が表れるのです。
有名な話ですが、たまねぎを煮込む料理の煮汁もダメです。
たまねぎに含まれる「アリルプロピスジスルフィド」は熱に強い成分です。
煮込むなど熱を与えても悪い成分は失われません。
牛丼や肉じゃがなど作る際は、注意が必要ですね。
たまねぎを食べた際に見られる症状
- 貧血
- 横断
- 食欲不振
- 血尿
- 死亡
致死量は体重1㎏当たり15ℊです。
あくまでも個体差はありますが、目安として覚えて下さい。
赤血球を壊すので血尿が出る事が特徴ですね。
有害食材/チョコレート
犬がチョコレートを食べるとダメな理由
- 有害成分「テオブロミン」が含まれている為
- カカオに含まれる成分なのでチョコレートは全部NG
チョコレートを犬が食べると全身症状を呈すことがあるので注意が必要です。
チョコレートを食べた際に見られる症状
- 嘔吐
- 下痢
- 脱水
- 失禁
- 筋肉の硬直
致死量は体重1㎏当たり5ℊから500ℊです。
ふり幅がある理由として、チョコレート毎にカカオの含有量が違う為です。
チョコレートの致死量
ダークチョコレートなら5ℊ
ミルクチョコレートなら10ℊ
ホワイトチョコレートなら500ℊ
目安として覚えておきましょう。
有害食材/ブドウ・レーズン
犬がブドウやレーズンを食べるとダメな理由
- 有害成分が不明
- 急性腎不全の原因となる
犬がブドウを食べると急性腎不全になると言われています。
原因が不明ですが、実際に死亡例があることから避けたほうが良いでしょう。
ブドウ・レーズンを食べた際に見られる症状
- 嘔吐
- 下痢
- 食欲不振
- 急性腎不全
怖いのが急性腎不全です。
特に犬の腎不全はやっかいで、延命措置がむずかしいです。
その為ブドウやレーズンを食べた際は、直ぐに獣医師に相談して下さい。
ブドウ・レーズンの致死量
ブドウなら体重1㎏あたり19.6ℊ
レーズンなら体重1㎏あたり2.8ℊ
愛犬の体重に換算したら、かなりの量になると思います。
家族の誰かが与えないように注意しましょう。
有害食材/アルコール
アルコール物質「エタノール」が原因。
- パン酵母
- 腐敗を進むりんごなど
酵母は、アルコール発酵によってさまざまな製造に役立ちます。
酒類、パン、バイオエタノールなどの製造に不可欠な微生物の事。
りんごなどの植物性食品は、酵母から産生されるエタノールによって腐敗する。
上記2つは、製造や腐敗の工程で「エタノール」が関係しています。
エタノールを摂取する際に見られる症状
- 嘔吐
- 下痢
- 失禁
- 昏睡
- 酩酊
- 発作
100%濃度のエタノール 5.5㎖/㎏で致死量と言われている。
自宅でのアルコールの置き場に注意して下さい。
単純なイタズラでお酒を飲んでしまったら大変です。
手に届かないところで保管しましょう。
有害食材/キシリトール
甘味料として含まれるキシリトール
- 人間は吸収しない
- 犬は吸収する
人間では吸収しないキシリトールを、犬では吸収します。
キシリトールを吸収すると体内では「血糖値が高くなった」と勘違いを起こします。
通常高くなりすぎた血糖値は、インスリンを分泌することで下げます。
しかし、キシリトールを吸収した体は血糖値が高くなったわけではありません。
あくまでも普通の状態の血糖値を、インスリンが無理やり下げてしまいます。
結果的に「低血糖症」になるのです。
キシリトールを食べる際に見られる症状
- 嘔吐
- 発作
- 脱力感
- 急性肝不全
キシリトールの致死量
キシリトールを体重当たり0.1g食べると低血糖症のリスク。
キシリトールを体重当たり0.5ℊ食べると急性肝不全のリスク。
子どものバッグにキシリトールガムが入れっぱなしで、イタズラで食べてしまった事例があります。
このようにいつ食べるかが分かりません。
犬の行動には注意が必要ですね。
有害食材/アボカド
アボカドが禁忌の理由
- 種や果肉に含まれる「ペルシン」に毒性がある
- 中毒量が不明
近頃はアボカドサラダなど、家庭でも普通に食べられるようになりましたね。
だからこそ、食べ残しなどをイタズラで食べてしまったなどの事例があります。
家でアボカドを食べる際は、最新の注意が必要です。
アボカドを食べる際に見られる症状
- 嘔吐
- 下痢
- 呼吸困難
致死量は不明なので、明確にこれぐらいという指標がありません。

この間、ザック君がチョコレートを食べてたよな・・・
大丈夫なのか??

うーん・・・
下痢が止まらない・・・
愛犬が毒性食材を食べた際の対処法
飼い主の情報が全て!
獣医師に伝えてほしい情報は下記の3点。
- 何を食べたのか
- どれぐらい食べたのか
- いつ頃食べたのか
この3つの情報をもとに、治療の方針を立てます。
最初に「何を食べたのか」を聞くことで、毒性食材を把握します。
その後は、その食材を「いつ頃」、「どれぐらいの量」を食べたか把握します。
この3点の情報が集まれば、的確な治療を受けれます。
焦らず、その時の情報をしっかり獣医師に伝えよう。

ここの話はとにかく大事!
しっかりした情報から獣医師は治療の計画を立てるんだよ!
3つのポイントをしっかりと抑えよう!
犬が食べると即死!?本当に怖い食材6点のまとめ
犬にとって有害な食べ物は覚えましたか?
タイトルが大袈裟な気もしますが、これぐらいの注意喚起は必要です。
食べると死に至る毒性食材は、飼い主の当たり前の知識として覚えてほしいのです。
毒性食材を愛犬に食べさせてしまい、死んでしまったら後悔しませんか?
誰のせいでもなく、自分を責めると思います。
このようなことが無くなるためにも、基礎知識を学びましょう。
愛犬に毒性食材を食べさせないことが何よりも大切です。