今回はカンガルーが最強のペットフードというテーマでお話しします。
食物アレルギーについては以前の記事で書きましたが、食物中のタンパク質が反応を起こすことで発症します。
食物アレルギーが発症しないように、タンパク源を厳選することが大事でしたよね?
今回は最強のタンパク源「カンガルー」をご紹介します。
以前のアレルギーに関する記事のまとめはこちらです!
【簡単に理解!】アミノペプチドフォーミュラを使うべき理由6点!
この記事を読むことで、下記に2点を理解する事が出来ます。
・食物アレルギーに「カンガルー肉」のペットフードがオススメ



ペットフードの会社で約5年勤務。
◆ペットフードの栄養学アドバイザーの資格取得
⇒年間約150セミナー実施。
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Contents
カンガルーが最強のタンパク源
カンガルーの現状
みなさん、カンガルーって知ってます?
そうです、何故かアニメでボクシングをやらされている格闘家のカンガルーです。
近年、カンガルーがオーストラリアで害獣扱いになっており、駆除されていることはご存じでしょうか?
なんとオーストラリアの人口の約2倍の5000万頭いるそうです。
そのカンガルーが農作物や牧草などを荒らすことで、人間の生活を脅かす存在になってしまっています。
害獣扱いになると、生態系を脅かす存在という事で可哀想ですが駆除対象になってしまいます。
駆除されたカンガルーは、食用として再利用されることになります。
それがペットフードでも使われているという事です。

カンガルーの肉
カンガルーの肉は良質の赤身肉です。
カンガルー肉のタンパク源の特長は、脂質が少なくヘルシーで太りにくいという点です
鳥のささ身をアスリートは摂取しますが、カンガルー肉もおすすめのタンパク源となります。
このカンガルー肉が食物アレルギーにもってこいなんです!
カンガルーの抗原交差性
アレルギーを考える時に「抗原交差性」ということを考えなくてはなりません。
抗原交差生徒は、ある食材のアレルギーを持っていた場合、遺伝的に似ている食材を食べると食物アレルギーが発症するという考え方です。
例えばですが
甲殻類アレルギーの人は、エビとカニも駄目という人が多いんです。
でもエビとカニは違う生き物ですよね?
何故、食物アレルギーが発症するのでしょうか?
それはエビとカニは遺伝的に繋がっている生き物だからです。
このように食物アレルギーをもつ場合、遺伝的に似ている食材も避けないといけません。
では、カンガルーが遺伝的に似ている生き物ってなんでしょう?
それは・・・
コアラ、ウォンバット、フクロウネズミなどの有袋類に分類される動物がその対象です。
つまりカンガルーは遺伝的に似ている動物を、普段の生活で食べることがないという点でカンガルー肉は最強の新奇性タンパク質と言えます。
カンガルー肉は「食べた事がない肉No.1」
カンガルー肉を日本で食べるには、専門のレストランで食べるか通販で取り寄せるしかありません。
この事からカンガルー肉を食べたことがない日本人が、ほとんどだと思います。
アレルギーは、食材を食べることで徐々に発症する症状です。
なので、食べたことがないであろう食材の事を「新奇タンパク」と呼びます。
日本で暮らしているわんちゃんの99%がカンガルーを食べたことがありません。
カンガルーは最強の低アレルギー食
カンガルーが最強といえる一覧です。
・カンガルー肉は抗原交差性が優れている
・日本の食卓でルーティーンにカンガルーの料理が出ない
・スペクトラムラボ等の検査会社でもカンガルーのアレルギーを持つ症例が見つかっていない
以上の事から食物アレルギーのわんちゃんには是非、おすすめです!

カンガルー製品オススメ4点
【ロイヤルカナン】セレクトプロテイン(カンガルー&オーツ)
■製品特長
犬用 セレクトプロテイン(カンガルー&オーツ)は、食物アレルギーによる皮膚疾患および消化器疾患の犬に給与することを目的として、特別に調製された食事療法食です。この食事は、食物アレルギーの原因となりにくく、また消化性の高いタンパク源(カンガルーとオーツ)および炭水化物源(オーツ)を使用しています。
■原材料
オーツ麦、カンガルー、キャノーラミール、動物性油脂、ビートパルプ、魚油(EPA/DHA源)、フラクトオリゴ糖、アミノ酸類(タウリン、DL-メチオニン)、ポリリン酸ナトリウム、ミネラル類(Ca、P、Na、Cl、K、Zn、Mn、Fe、Cu、Se)、ビタミン類(コリン、E、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、ビオチン、B6、B2、B1、A、葉酸、B12、D3)、酸化防止剤(ローズマリーエキス、ミックストコフェロール)
■原産国:カナダ
キアオラ ドッグフード カンガルー 800g
■製品特長
オーストラリア産、 貴重な新規たんぱく源使用。
限りなく広大な自然が続くオーストラリアは、野生動物が豊かに育つ世界有数の自然大国です。
年間を通じて太陽と雨に恵まれ、自然の草を食べてのびのびと育ったカンガルーは、オーストラリア特有のジビエで高たんぱく低脂肪のヘルシーなお肉です。
また、非常に厳しい防疫管理及び法規制で守られており、国内の家畜にはBSE(牛海綿状脳症)、口蹄疫、鳥インフルエンザ等の疫病がありません。
「カンガルー」は、100%オーストラリア産の健康なカンガルーのお肉を使用しています。
■原材料
カンガルー生肉、フィッシュミール、えんどう豆、タピオカスターチ、全粒亜麻仁、鶏脂、天然フレーバー、ミネラル類(塩化ナトリウム、炭酸カルシウム、硫酸亜鉛、硫酸鉄、硫酸銅、硫酸マンガン、亜セレン酸ナトリウム、硫酸コバルト、ヨウ素酸カルシウム)、ビネガー、酸化防止剤(クエン酸、天然ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、グリーンティ抽出物、スペアミント抽出物)、ビタミン類(塩化コリン、ビタミンEサプリメント、ナイアシン(ビタミンB3)、パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)、リボフラビンサプリメント、チアミン硝酸塩(ビタミンB1)、ビタミンB12サプリメント、ビタミンAサプリメント、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、葉酸(ビタミンB9)、ビタミンD3サプリメント)、タウリン
アディクション ワイルドカンガルー&アップル グレインフリードッグフード 900g
■製品特長
オーストラリアの大自然で育った野生のカンガルーは高たん白質・低脂肪・低コレステロールで、脂肪分を2%しか含んでいません。
また、オーストラリアに生息する野生のカンガルーの為、抗生物質やホルモン剤などとは無縁です。
その為、安全・ヘルシーな食材として、世界中で親しまれています。
ペットフードにおいては、全く新しいたん白質源でアレルギー対策の食材としても効果的であるとされています。
また、他の肉類と比べ*共役リノール酸(CLA)を最も高いレベルで含む栄養価の高い食材として知られています。
■原材料
ドライカンガルー肉、ポテト、タピオカ、エンドウ豆、鶏脂肪(鶏たん白質除去)、リンゴ、ブルーベリー、クランベリー、パパイヤ、マンゴー、バジル、オレガノ、ローズマリー、タイム、サンフラワーシード、カモミール、ペパーミント、ツバキ、天然香料、ビタミンE、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、ビタミンA、硝酸チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ビタミンB12、ビタミンD3、葉酸、塩化ナトリウム、タウリン、塩化コリン、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸第一鉄、炭酸カルシウム、硫酸銅、硫酸マンガン、ヨウ素酸カルシウム、硫酸コバルト、亜セレン酸ナトリウム、酸化防止剤(ローズマリーエキス、緑茶エキス、スペアミントエキス)
みちのくファーム 犬用おやつ 無添加おやつ カンガルーチップ 200g
■製品特長
高たんぱく低脂肪でアレルギーが非常に出にくいお肉です。
食事の際のタンパク補給におすすめです。
手で簡単にパキパキと割れ躾や訓練のご褒美、お散歩のおともにもおすすめです。
■原材料
カンガルー肉(オーストラリア産)日本国内加工
■まとめ
今回はカンガルー肉のペットフードをご紹介しました。
理論的には最強の位置づけだと思います。
皮膚科専門の獣医師も推奨しているペットフードなので、是非使ってみて下さい。
以前の食物アレルギーのブログで「アミノ酸食」が最強だと言っていますが、
私的には「アミノ酸食」の次に「カンガルー肉」だと考えています。
それほどカンガルー肉は信頼性の高い食材になります。
気になる飼い主はお近くの獣医師までご相談下さい。