本日はアンチノールの副作用をテーマとして書きます。
関節、皮膚、被毛、腎臓、新血管といった様々な部位の
抗炎症を期待して使われる「アンチノール」
画像引用先:ベッツペッツ・アンチノール
これです!見た事あるでしょう??
ペットオーナーの反応も、凄い良いですよね!
自分もヘビーユーザーの1人です!
一方、動物病院でこのような声も聞きます。
・アンチノールを飲んだ後、食欲がなくなった
ん?アンチノールって副作用あんの?
こう思いますよね?
ネットで調べてみると「アンチノールは副作用がでません!」と謳っている人もいます。
結論から言うと、
口に入れるもので副作用がないものは存在しません。
この記事を読むことで、下記の事が理解できます。
・副作用を理解する事で、アンチノールを安全に使う事ができる
ペットフードの会社で約5年勤務。
◆ペットフードの栄養学アドバイザーの資格取得
⇒年間約150セミナー実施。
◆ペットフード相談会
⇒年間50回
◆動物病院に毎日出入り
⇒鮮度の高い獣医療の情報ゲット
ペットフードならお任せを!!
アンチノールについての過去記事はこちらからどうぞ♪
【神サプリメント】アンチノールってどうなの??
Contents
アンチノールの副作用
アンチノールの成分
アンチノールの成分って何なの?
ヘビーユーザーなら簡単な質問かと思います。
正解はモエギイガイから抽出する「脂肪酸」です。
この脂肪酸の質の良さが、アンチノールの評判の良さに繋がります。
アンチノールの原材料一覧
オリーブオイル、モエギイガイ非極性脂質(PCSO-524)、d-α-トコフェロール、カプセル(牛由来ゼラチン、グリセリン、水)
この原材料から「本当に副作用がないのか」を考えていきたいと思います。
アンチノールの副作用/食物アレルギー
アンチノールの原材料でもある「モエギイガイ」
名の通り「貝」が原材料になっています。
その他、カプセルには「牛」が使われています。
食物アレルギーの観点で考えると
✅貝
✅牛
この2つは十分に考えられます。
貝や牛肉がアレルギー陽性の場合は、避ける方が良いでしょう。
アンチノールの副作用/消化器症状
アンチノールを摂取することで「消化器症状」が呈する事があります。
消化器症状として
✅食欲不振
✅下痢
✅嘔吐
などが、挙げられます。
消化器症状が出ると考えれる状況
・高齢期で消化器の能力が衰えてきている
・過剰に摂取をしてしまった
・脂肪の分解が苦手
・アレルギーに反応してしまった
アンチノールの成分は「脂肪酸」です。
脂肪を構成する脂肪酸は、消化に時間がかかります。
その為、過剰に摂取すると体が消化に追いつけなくなるという事です。
焼き肉を食べた次の日、お腹を下した経験ありませんか?
脂肪の分解が追い付かないので、浸透圧性の下痢になるんです。
このように脂肪の過剰摂取はよくないですね!
このような背景があるので
アンチノールを使用して下痢をしたという飼い主がいるわけです。
・脂肪を過剰に摂取をした
・脂肪の分解が苦手な個体
・食物アレルギーに反応した
アンチノールの使用禁忌
アンチノールはサプリメントです。
給与量も医薬品に比べると少量になります。
この給与量で、
体に影響を及ぼすことは“ほぼ、ない”と考えられます。
しかし、確率は0ではありません。
影響が出そうな場面だけご紹介致します。
アンチノールで考えられる禁忌の場面
✅出血の危険性が高い犬・猫
✅妊娠中の犬・猫
✅仔犬・仔猫
出血の危険性が高い犬・猫について
抗凝固剤、抗血小板薬を使用している場合、
出血傾向が高くなる可能性があります
(オメガ3脂肪酸は血液をサラサラにするため)
念のため、使用は注意が必要になります。
妊娠や成長期での使用
適切な給与量を守れば、安全に使用ができます。
オメガ3脂肪酸は、体に必要な栄養素です。
アンチノールは、安全性が証明されているサプリメントです。
しかし、
過剰摂取は消化器症状を起こす可能性があります。
獣医師の指示のもと、給与量を守りましょう。
・妊娠中の犬・猫
・仔犬、仔猫
■まとめ
アンチノールの副作用についてどうでしたか?
口にするもので「副作用がない」って事は、まずあり得ません。
アンチノールを「副作用がない」と記載しているホームページほど、
信用性が低いと考えても良いと思います。
薬品やサプリメントは「副作用まで理解する事」で安心して使えるものです。
このことを医療関係者が積極的に、飼い主に伝えていかなければなりません。
この記事を読んで頂いて、
アンチノールの副作用を十分に理解をして頂ければと考えております。
更にアンチノールを好きになってくれればと思います。