本日は犬が散歩中に歩かなくなる理由をテーマに書いていきます。
愛犬との散歩は、飼い主にとっても有意義な時間になりますよね?
犬にとっての散歩は、運動不足解消、ストレス解消、物事の情報収集という観点からとても大事な行為になります。
しかし、いつも通り散歩をしていると、愛犬が散歩中に歩かなくなるという経験はありませんか?
このような行為に対して、飼い主は適切に対処する大事になります。
久しぶりの犬、猫の行動編になります。過去の記事はこちらからどうぞ♪
この記事を読むことで、下記の2点が理解出来ます。
・歩かないことに関しての対処法



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◆ペットフードの栄養学アドバイザーの資格取得
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Contents
犬が散歩中に歩かなくなる原因4選
犬が散歩中に歩かなくなる原因/その場で恐怖を感じた事がある
わんちゃんは、とても臆病な生き物です。
わんちゃんにとって家の外は刺激の多いものばかりです。
車、自転車、アスファルト、壁、自動販売機・・・
人間にとって当たり前の物が、わんちゃんに取っては当たり前ではありません。
したがって、幼犬のときから少しずつ慣れさせる事が大事です。
しかし、その経験が少ないととても臆病に育ってしまいます。
臆病になってしまうと「車の通りが激しい道」や「騒音を出す工場地帯」や「人混み」といった場所がより一層、怖い場所へ変貌します。
つまり、トラウマになってしまいます。
その為、恐怖を感じたことがある場所の付近では、歩くことを辞めてしまうのです。

犬が散歩中に歩かなくなる原因/疲労が溜まりやすい
長い時間散歩をしていませんか?
人が歩く距離と小型犬が歩く距離は、「長さ」は同じでも体にかかる「負荷」が違います。
急に立ち止まってしまった場合は、「疲労のサイン」かもしれません。
飼い主は一度立ち止まって、わんちゃんが舌を出していないかを確認してください。
出ていれば疲労が見られるサインです。
老化も疲労の原因となります。
犬も人間と同じです。いつかはご高齢になってしまいます。
例えばマラソンをしたら、高校生と高齢者ではどちらが疲れやすいでしょうか?
間違えなくお年寄りですよね?
労わる精神はわんちゃんの世界でも必要ですね。
犬が散歩中に歩かなくなる原因/ケガしている
わんちゃんは素足歩いているようなものです。
散歩中に急に歩かなくなった場合は、何かを踏んづけて怪我をしている可能性があります。
そのような場合は、無理して歩かないようにして下さい。
抱っこをしてあげて自宅に帰りましょう。
犬が散歩中に歩かなくなる原因/運動障害が生じている
運動障害とは、何かしらが原因で運動が出来なくなることです。
原因一覧です
・循環器障害
・フィラリア症
■肥満症
肥満になると、心臓により負荷がかかります。
肥満になると体中が脂肪組織に包まれます。
脂肪組織にも血管が通っていますので、体中に血液を送る心臓の負担が通常の体形のわんちゃんよりも大きくなります。
そのような状態になると体の隅々まで酸素が届かなくなり、運動障害になります。
■循環器障害
循環器障害とは、「心臓」が悪くなるということです。
上記の肥満の話と同じですが、心臓が悪くなると体に血液を送る「ポンプ機能」が弱くなります。
その分、体中に血液が送れなくなり、運動障害になります。
■フィラリア症
フィラリア症は、蚊が媒介をする犬糸状虫症という感染症が原因です。
フィラリアに感染すると、心臓の弁が機能しなくなります。
つまり、血液が遅れなくなるのです。
これからフィラリアのシーズンになりますが、予防薬を必ず使用して下さい。

犬が散歩中に歩かない時の対処法
犬が散歩中に歩かない時の対処法/散歩道のルートを変える
わんちゃんは臆病なので、一度恐怖に感じた場所に対し、トラウマ状態になっています。
その為、その道を無理やり歩かせることは逆効果になります。
このような場合は「散歩ルートの変更」が好ましいです。
わんちゃんは臆病な性格と、好奇心を兼ね備えています。
つまり、環境が変われば怖いものが無くなり、ぐんぐん歩きだすでしょう。
環境を変えることは良いことです。
わんちゃんは、散歩中に臭いを嗅ぎ情報収集を行います。
その情報収取の量が豊富になると、社会性が身に付きます。
犬が散歩中に歩かない時の対処法/環境に慣れさせる
これは幼犬時に大切な事になります。
「車の通りが激しい道」や「騒音を出す工場地帯」や「人混み」といったものに恐怖を覚えるといいましたが、少しずつ慣れさせることが大事です。
「人混み」ではなく、「人が数人いる程度の空間」や、「車通りを抱っこして歩く」という練習をすることが、将来に役立ちます。
犬が散歩中に歩かない時の対処法/抱っこはせず、グッと我慢
こちらはトラウマの対象法を、やったにもかかわらず改善しないケースです。
散歩中に立ち止まっている愛犬を、すぐに抱っこしていませんか?
特別な状況でない限り、抱っこという選択はよくありません。
「立ち止まれば、抱っこしてかまってくれる」と覚えてしまいます。
わんちゃんは学習する生き物です。
一度学習すると、「立ち止まれば、いつでも抱っこしてくれる」と考えるので、
ますます立ち止まる事を辞めません。
こういう場合は抱っこをグッと我慢して、歩きだすまで待ちましょう。
こうすることで、立ち止まる回数も減ります。
特別な状況というのは、上記の怪我や運動障害の場合の事です。

■まとめ
散歩中に歩かない対処法は、いかがでしょうか?
ほとんどの飼い主が抱っこを選択していたはずです。
しかし、抱っこが逆効果になっていることを、理解する事が大切です。
なんでも甘やかすことが「しつけ」ではありません。
主従関係が大事ですので、時にはグッと我慢する気持ちも大切だと思います。